ストレスとメンタル不調と瞑想仕事をしていると、どんな職種であれストレスを感じ肉体的にもしんどく、メンタル的に不調になるときがあります。
睡眠が十分でなかったり、残業や過労が続くと回復する機会を失ったまま、次なるストレスと疲労に襲われます。

これが続くとよく眠れなくなったり、交感神経優位のまま、脳が疲弊していくことになるのです。

ただでさえ仕事もきついのに、人間関係のストレスは常について回ります。
多くの人が仕事や人間関係のストレスを解消しないまま、毎日消耗しながら頑張り続けています。
しかし、働かなければお金はもらえないし、本当に生きることは苦行なところもあります。

頑張れば頑張った分だけ報われることもあまりありません(これは瞑想や精神世界にも通じることです)。
ストレスフルな報われない状況の中、いかに私たちは健康的に生産的に生きられるかが大きな課題です。

しかし、日本の労働生産性は高いものではありません。
社会でメンタルヘルスを声高に叫ばれていますが、表面的体裁を整えているだけで、メンタルケアの中身や効果は疑問です。
またマインドフルネスを取り入れる企業が増えていますが、良い試みだと思うと同時に、これも体裁だけのところも多いように思います。

結局のところ、自分の身は自分で守るしかありません。
会社は営利組織ですので、メンタル不調の社員は容赦なく切り捨てていきます。
これが社会の現実です。
以前よりはだいぶ配慮されるようになったと思いますが、それでも自分のことは自分で立ち直らせなければなりません。

産業医もカウンセラーも自分の人生まで責任を持ってはくれないのですから。
そのために、瞑想を強くお勧めします。

瞑想の効果は多くの人が語っているように、保証付きで素晴らしいものがあります。
脳がクリアになり、体が軽くなり、インスピレーションが湧いて出てきますし、モチベーションも無理やりではない自然な形で発生します。
集中力が増し、気持ちに余裕が出てきて、気持ちもいい。
過去から現在まで囚われてきた悩みも小さいものに感じられ、未来への不安も薄らいでいきます。
つまり、とても生きやすい精神状態にいつでも変えることができるのです。


ただし、決して瞑想をやるときはその効果ばかりを追い求めないでください。
瞑想の効果をたくさん書いているブログやSNSサイトは数多のようにありますが、それは理想の姿であり、現実の瞑想の難しさも同時に知っておかなくてはいけないと私は思っています。
それを乗り越えれば、それこそ自分が思っている以上の劇的な効果を得られるようになることは約束していいです。

瞑想は、瞑想をやるという前提で、すでに「効果を追い求める」行為と思考が発生しています。
それはまったく構いません。
ただし、ストレスをとるためにやるにしても、瞑想をしている時は気持ち良くなろうと頑張ってはダメです。
気負いが生まれ、次第にうまくいかない場合の焦りが生じ、空回りします。
それがストレスになってしまったら本末転倒ですから。

あるがまま、が理想です。
どうにでもなれ、どうにでもしてくれ、という心境です。

ビギナーズラックで最初はうまくいく人もいます。
それで瞑想や精神世界にはまっていくのですが、最初、無の気持ちでてきたとしても、次からは雑念や助平心ありありでやるようになるのが人間なのです。

そういう自分を捨てる気持ちで、全て投げ出す気持ちでやってみてください。
そしてツボにはまったとき、これまでのストレスが嘘のように晴れて体も軽くなってきます。

瞑想、呼吸法、座禅などで、変性意識に入ることができれば、自分で自分の脳をコントロールできるようになります。
疲労しても回復させられる武器をあなたは持てるようになります。
どんなに人間関係でストレスを感じても、理不尽な立場に立たされても、ノルマを課されてギリギリの精神状態になったとしても、それらが小さく感じていくようになります。
そう思えるのだから、余裕を持って対処でき、問題を乗り越えられる精神力と柔軟性を脳が持てるようになるのです。

私の友人の産業医の先生は、メンタルの不調の人に瞑想や呼吸法を進めて大きな効果を上げています。
この産業医の友人も医師の仕事の激務で精神的にも肉体的にも疲労困憊になっていた時に、トランス呼吸法を使い立ち直ることができた人ですので、経験値の厚みが違います。
だから、相談に来られる方に心のこもったアドバイスと信頼を与えることができているのだと思います。

瞑想はすばらしい効果を発揮してくれますが、瞑想がうまくいく秘訣を知って下さい。
うまくいかなくても、私の書いたアドバイスを参考にして初心に戻って、子供心でやりましょう。
瞑想はうまくはまったときの効果は、期待以上の効果を上げてくれます。